・基本を大切にする  

 

基礎を固めるというと、何度も基本問題を繰り返し行うことのように思えます。これも大切ですが、何よりも、大切なことは、「自分

で考えること」です。

参考書で記載の回答までのプロセス(模範解答)は、各先生方で異なりますので、参考としてとらえて、まずは、自分の力で考えて、

手を動かすことから始めてみてください。(模範解答はあくまで参考なので、「自分の理解で自分の回答が出せるか」に時間をかけた

方が得策です。)

もし、回答の糸口が見つからず、手が動かなければ、無理をして回答を頭に叩き込む、問題を解くのではなく、基本が書いてある説明

や図や式を見てノートなどに書き込むなど手を動かして、時には声を出して知識として理解を深めて、再び、手の動かなかった基本問

題に再挑戦してみて下さい。

また、ある程度、理解してきたら、過去問を自分でカスタマイズして作成してみることで、さらに理解が深まります。

 

反復についてですが、例えば、電気力線と電荷については、電気力線は正から出て負に入る、決してほかの電気力線と交わらない。電

気力線は、真空中ではQ[C]の電荷からは、Q/ε[]の電気力線が出る。電荷は、Q[C]からは、Q[]の電荷がでるので媒質εに関係しない

など、定義を知識として蓄えるようにすることです。

 

しかし、必ず、時間が経過すると忘れますので、基本問題で、忘れていることに気づいたら、後回しにせずに参考書等などに戻って、

反復するように心がけるようにします。そのようなことを繰り返しているうちに記憶として定着していきます。(電気力線と電荷の関

係は筆者も時々、真逆に捉えていることもあり、反復しています)

 

このようなことを、理論科目は重要で、他の科目につても、繰り返し、行っていくようにします。しかし、基本だからと言って、無理

して、深々と調べたりすることは、精神的にも疲れますので、あまり深追いせずに「これくらいで良いか」程度に抑えて、過去問やテ

キストなどで、理解に苦しむことがあれば、さらに調べていくように進めていくことで、飽きもこないと考えます。

また、過去問題にも多くの基本問題がありますので、利用する手はありません。

 

電験の過去問などは、マニアックな問題をあり、理解に苦しむこと、回答までに行きつかない、模範解答を見ても理解できない問題も

あります。そんな時は、ある程度、調べても理解できなかったら、次の問題(気分を変えて)にチャレンジしてください。あまり深追

いせず、さっさと退散する方が得策です。それは、電験三種を勉強している人たちも同じだからです。継続して勉強していくうちに何

かのきっかけで理解できることもあるので、楽しみに取っておく気分でいた方が良いです。